こんな感じで生きてます

認知症の両親、私、息子、猫の毎日を綴ります。

職員さんのまさかの言葉

前記事の続きです。日付が変わったので一昨日の話になりますが、水曜日の午前中に私はデイ施設に出向きました。

入り口のチャイムを鳴らすと、Sさんという女性職員さんが駆け寄ってきました。Sさんは小柄ながら女性職員さんの中で唯一父の送迎をして下さる方で、父がデイに来る日が楽しみだと言って下さる方です。「昨日はお父様があんなことになってすみませんでした」と開口一番Sさんがおっしゃったので、私はそれだけでかなり気分がすっきりしました。

そこへ責任者のKさんもいらして「昨日はわたし休みをもらってまして、お父様のことを聞いたのが今朝でした。申し訳ありませんでした」とおっしゃるので、私は「不問に伏す」じゃないけど、今回のことはもういいかなとチラリと思いました。でも、具体的な状況を知りたかったので「入浴中に皮膚が剥離したとMさんが言ってらしたけど、何がどうなって剥離したんですか?」と尋ねました。するとSさんが伏し目がちに「私ともう1名でお父様をお風呂に入れていたんですが(このデイには機械浴の設備はなく人力で入れてくれる)、もしかしたらうっかり腕を強く掴んでしまったか、あるいは……お父様がご自分でガッと引っ掻いたのかもしれません」

私は「はぁっ?!」と言いそうになりました。

父が自分でガッと引っ掻いた?!

この言葉で、不問に伏すどころではなくなりました。

両腕・両手指が拘縮して可動域がゼロに等しい父が、自分で引っ掻くわけなかろーが!Sさん、昨日今日父に接し始めたわけじゃないでしょー!と言いそうになりましたがガマンしました。「父が自分で、ですか?」「……もしかしたら」Sさんは目を伏せたままそうおっしゃいました。

私は「とにかくお騒がせしてすみませんでした」と言ってダッシュで帰宅し、ケアマネさんにTELしました。ケアマネさんがケガの程度を知りたいとおっしゃるので、写メを送りました。そして普段は物静かなケアマネさんが激怒なさいました。

「これは、デイが『病院に連れて行きたいんですが』と言うべきレベルのケガです!だいたい、利用者さんに何かあったらケアマネに連絡・報告することになっているのに、私には何の報告もありません。責任者のKさんは何と言ってましたか?えっ、昨日休み?あそこはKさんがいない日はダメなんですよね~」

・・・責任者がいない日はダメ?ってことは、前にも何かあったのかな。

ケアマネさんは、すぐにKさんに電話して事実関係をはっきりさせるように言う、とおっしゃって下さいました。

そして午後、Kさんから私に電話が来ました。

結論を言うと「入浴の際、職員は滑り止め付き軍手をするのだが、その軍手で父の身体をこすったら剥離した」ということでした。

「じゃあ、父が自分で引っ掻いたかもしれない、というのは?」

「それは…あり得ないです、よね」

「でしょう?私、皮膚の剥離は仕方がないと思いますが、Sさんがあんなことをおっしゃるから、納得いかなくてケアマネさんに電話したんです」

そこからは、Kさんの謝罪の言葉のオンパレードでした。今からお詫びに伺いたいとかこれからは柔らかい布で身体を洗うことにするとかいろいろおっしゃっていましたが、ケアマネさんに言われてからじゃ遅いだろーと私は思うばかりで、ちっとも心に響いてきませんでした。おまけに「今、お父様の状態はいかがですか?何かお困りのことはございませんか?」と言うので「傷の手当てのやり方がわからない」と言うと、電話を看護師さんに代わってやり方を教えて下さったけど「それ、昨日教えてもらいたかった」というのが私の本音でした。

 

誰だって、そんなつもりじゃなくても人をケガさせたら気が動転すると思います。責任転嫁出来る余地があるなら、そちらにシフトさせたくなるのもわかります。

でも父は「自分で云々」と言われたとき、反論が出来ません。そこが私のモヤモヤの核だったのです。率直に言うと「ずるいよ」って感じです。

最初から「滑り止め付き軍手で洗ったら剥離してしまいました。すみません」と言って下さっていたら、私は「父の入浴は本当に大変だと思います。年寄りに皮膚の剥離はよくあるらしいから、次から無理に洗って下さらなくていいですよ。お湯につかるだけでも父は気持ちいいはずですから」と答えていました、きっと。ぜったい。

私は本当に、心の底からデイサービスに感謝していました。なのにこんな展開になって悲しかったです。怒りよりも、悲しかった。

でも、前の記事を読んで下さった方、コメントを下さった方々に救われました。モヤモヤが小さくなりました。もうすぐ消えるでしょう。

とりあえずしばらくデイは休みます。いよいよ訪問入浴かなー。

長い駄文を読んで下さってありがとうございました😣💦⤵

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